HITO-OMOI(ひとおもい)

ひとを、ひととき、ひとへに想ふ短歌がメインのブログです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

4247首目 二度寝して・・・

「二度寝して夢の続きを見てしまう指輪を外さなくてもいいんだ(新作)」 ストレートな口語。 三句が全て。含意は後悔。だだ甘ったるい一首で閉じる令和二年(恥) 不尽

4246首目 高島屋の・・・

「高島屋の声なき南座高島屋切りたる見栄の心ばへ如何(新作)」 久しぶりに歌舞伎をテレビで見る。京都南座顔見世興行。これすなわち、年末。 演目は『熊谷陣屋』。仁左衛門の直実に、(贔屓である)錦之助の義経。 何だか舞台の雰囲気が違う。坦々と進む感じ。…

4245首目 冬至過ぎ・・・

「冬至過ぎしだいに明(あか)し朝されど君は開きぬ数Ⅲ(すうさん)テキスト(新作)」同じ時刻の通勤手段を使っていると、言葉を交わさずともあたかも顔見知りのように思える人ができる。老若男女を問わずである。ところが、その人がぱったり姿を見せなくなると妙…

4244首目 ピンナップ・・・

「ピンナップガールを留むる虫ピンの針穴小さき定かなる痛(つう)(新作)」 「針」そのものではなく、「針穴」にこそ感じる痛みだ。針穴は、ピンナップを外す時に初めて気づくもの、、。前者が体の痛みなら、後者は心の痛み。されど、ピンナップガールとは、死…

4243首目 歳経れば・・・

「歳経れば増ゆるばかりぞ診察券お薬手帳はお持ちでせうか(新作)」 老境の歌!(笑) 下の句はちと凡庸。でもうんざりするほど聞かれるんで、、(汗) 不尽

4242首目 君が乗る・・・

「君が乗る横文字並ぶる渡し船ふたりの淀みをゆるり過ぎ越す(新作)」 君~私(渡し)~ふたり、わずかな技巧。(笑)五句は、するり、でもいいかなぁ。す・す・す、と。ただ、ゆるりは、私の多用語だ。(汗) まぁ、ナルシズムが横溢した甘ちゃんな相聞。(苦笑) 不…

4241首目  N・ドロンの乾いた、、

追記【2021年1月21日、がんのためパリで永眠、79歳】3917首目 D・サンダとJ・ビゼットを書いた時、何だか忘れ物をしている感じが拭えなかった。だが過日、BSで『サムライ』を見て、はたと気づいた。・・・ナタリー・ドロンだ。彼女も、映画雑誌の人気投票は…

4240首目 誰も彼も・・・

「誰(たれ)も彼(か)も輝ける日々たぐりよせ通り過ぐなり長谷川写真店(新作)」 一昨日に続いてだが、2020年は塚本邦雄さんの生誕100年の年でもあった。 三句が肝だが、「呼び覚まし」、「呼び起こし」では、ちと月並みなので。ま、いずれにせよ、邦雄の固有名…

4239首目 休憩を・・・

「休憩をしようぜ四分いや五分そうだあの娘(こ)が戻って来るまで(新作)」 2020年はチャーリー・パーカーの生誕100年に当たるとは知っていたが、デイブ・ブルーベックも同じ年とは知らなかった。そして、今日は彼の命日だ。「Take Five =休憩しよう」と「変…

4238首目 青森行(その3、終)

「北の地の六本柱よ雄々しくも清しき高さ地に生(は)ゆるなり(新作)」 (201128)

4237首目 青森行(その2)

~高2夏の修学旅行は北海道。往路は日本海縦貫の特急「白鳥」(4001M)にて~ 「昼四つに京都を発ちて日を跨ぎ青函繋ぐ船に乗りけり(新作)」 (201128)

4236首目 青森行(その1)

「たつぷりと睨みを利かされ晴れ晴れと気圧さるるかもねぶたの家よ(新作)」 (201128)

4235首目 旋風・・・

「旋風(つむじ風)ひと筋来たり銀杏葉を脚に装ひ駆く小徑かも(新作)」 原作は、「~行く小徑~」だったけど、旋風に見会う疾走感を出したかったので改作。 不尽

4234首目 ことごとく・・・

「ことごとく裸木立たしむる下り坂冬はやにはに無生物主語なり(新作)」 五句は詠嘆より断定がふさわしい景色だった。 不尽

4233首目 近松秋江を読む・・・

近松秋江は、先頃読んだ岩野泡鳴と同時代人。動・明の泡鳴と静・暗の秋江は対照的だ。日本型私小説の嚆矢と言える存在で、何せ『情痴作家』で通っている。秋江の代表作は『別れたる妻に送る手紙』と『黒髪』であるが、両作とも現代風に言えば「ストーカー小…

4232首目 購ふを・・・

「購ふを躊躇ふ朱肉補充液横書きサインの稽古を為さむ(新作)」 社会詠が苦手(又はつまらない)なのは、浪漫が欠けることと、直ぐに色褪せてしまうからなんだよねぇ。(あっ、生意気言っちゃいました。汗。) まっ、私ごときなんぞは、日記がわりの作歌だとすっ…

4231首目 三重(赤目・御在所・四日市)行(その3、終)

「空見上ぐる安けさを得し四日市されば見えざりネビュラ71(新作)」 ネビュラ71(なないち)とは、、。(苦笑)(201107)

4230首目 三重(赤目・御在所・四日市)行(その2)

「岩壁と錦繍を抜きつそぼちゆく紅(くれなゐ)の筐(かご)御在所ゴンドラ(新作)」 (201107)

4229首目 三重(赤目・御在所・四日市)行(その1)

「四十八滝踏破未遂に終わるればしのぶの肌のほの暗さ思(も)ふ(新作)」 一時、熱心に読んだ車谷長吉さんが亡くなって早五年が経った。(201106)

4228首目 骨太の・・・

「骨太の黒猫キラリ横切りぬジャズバー開店間近し 夕闇(新作)」 ジャズフリークをスラングで《cat》というのは語源は明らかではないようだ。骨太はウッドベースのイメージ、、。密回避のための早期入店である。 不尽

4227首目 リクエスト・・・

「リクエストカード渡しぬ然れど嗚呼(ああ)マクリーンのエルを大文字とせず(新作)」 そんな大事(おほごと)か?(笑)格好つけて横文字で書くからである。(恥)ポール・マッカートニーは間違わないんだけどね。(汗) そう言えば、マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)…

4226首目 生産者・・・

「生産者和田さんも少し微笑めばいいのにこんなに真っ赤なトマト(新作)」 スーパーの地産地消コーナーのPOPを見て、、。なんの捻りもない「ただごと歌」だけど、下の句は軽快だと思う。 短歌誌や新聞への投稿生活から足を洗って(苦笑)かなり年月が経つ。とこ…

4225首目 スニーカー・・・

「スニーカーソックスのやや心もとなき温さこそ汝が存在(プレゼンス)(新作)」 街角の十代とおぼしきカップルをぼんやり見ていて、、。 二つの句跨がりで二人のぎこちなさを出す。 元は、「~なき温さゆゑ君を奪はん」だったけど、彼氏が肉食系ではなさそうな…

4224首目 たまさかに・・・

「たまさかに会ひぬたちまち畳まるる地図を心に展げゆくなり(新作)」 思いがけないところで思いがけない人に邂逅した。過ぎた年を数えて指を折ると両手で少したりない程度だ。とはいえ、私の方は、偶々とはいえ、区切りの年(10×n)を二度も越えている。どん…

4223首目 稲藁は・・・

「稲藁はなほふわふわと空高くドボルザークは遠ざかりけり(新作)」はるか昔の小学校の下校のとき、、秋の日。不尽

4222首目 矢印が・・・

「矢印が太く導き発つ人の肩に右手はとどかざりけり(新作)」 最寄り駅は改修中で行先案内板がやたら目についたので一首。矢印は一方通行で帰っては来ないのである。肩に手を置くふたりの関係性をどう思い描くかは、読み人によるだろう。まぁ甘ちゃんな相聞な…

4221首目 岩野泡鳴(『耽溺』ほか)を読む・・・

岩野泡鳴、さほど高名ではないこの作家は徳田秋声とほぼ同時代人だ。独自の文学理論で、近代日本文学史上、そこそこスペースが割かれる御仁であり、泡鳴の作物を激賞する文壇関係者が思いの外、居る。芸術即実行を体現した、自然主義作家の極北といえる存在…

4220首目 脇目なす・・・

「脇目なすほどの品書きなかりしも発馬機のごとき牛丼屋かも(新作)」 発馬機=ゲート あくまで個人的感想です、、(笑)好きですよ、吉⭕屋さん。 不尽

4219首目 ええ加減と・・

「ええ加減と好(い)い加減との文目(あやめ)をば識らざる人の土地(くに)に暮らしぬ(新作)」これは短歌ではないな、、恥ずべき一首。否、心の叫びであれば、これこそ歌というべきか、汗。不尽

4218首目 往年のと・・・

過日、武田鉄矢さんがMCを努めるBS番組で、田代美代子さんを拝見した。何年ぶりかは記憶は定かではないが、相変わらずの気品だった。 実は、私にとって田代美代子さんとは、「テレビに出てくるおんなのひと」として、初めて好きになった御方なのである。 も…